日本には、株式を上場している企業が何社あるかご存知ですか? 東証一部からマザースなどの新興市場も含めて、実に3,777社あります。多いか少ないかは別として、個人事業主を除いた日本の法人企業数が約150万社であることから考えたら、ほんの一粒ほどしかありません。そのような選ばれた企業が発行している株式を証券会社を通して売買し、資産形成を行っていく、それが株式投資というものですね。

日本の個人貯蓄は約1,400兆円ありますが、そのうちの90%が銀行の預貯金(外貨預金も含む)、生命保険などが占め、株式投資を含む有価証券はわずかに10%程度しかありません。

しかし、銀行預貯金の金利がこれだけ、低金利のまま続いてくると、リスクは高くなるけれど、少しでも運用益(受取利息など)を期待したいという気持ちも生まれてきます。中には、信託銀行、銀行などの窓口などで、投資信託に乗り換えませんか、と勧められた方も多いのではないでしょうか。

預貯金、保険以外で皆さんの馴染みが深いのは、先程述べた株式投資と投資信託です。そして、主にこのような商品を取扱っているのが証券会社ですね。証券会社というとちょっと前までは、年配のオジサンが証券新聞を片手に、支店に赴き、ボードの株価情報を睨みながら、売買取引をしていました。しかし、情報化時代が進む中、インターネット、家庭用パソコンの普及に伴い、このような取引もインターネットを通して行えるようになりました。銀行業のエレクトロニックバンキング、小売業のネットショップ、そして証券業のいわゆるインターネット証券、略してネット証券といわれるものです。

ではネット証券とは、どの様なものなのでしょうか。従来のような、日中働いているサラリーマンなどが株価の値動きに合わせた売買ができない、それ以前に証券会社の店頭にすら行けない、注文するとき必ず担当者と会話しなければならないことの煩わしさ、などという点で大きなデメリットがありました。インターネットの普及に伴い、それを解消したのがネット証券なのです。次項からネット証券が扱う商品、ネット証券の始め方、どのようなネット証券があるのかなど見ていくことにしましょう。